ベルガモットなどがトップでマイルドな柑橘を香らせた後、ミドルではジャスミン、ゼラニウム、パチョリなどが深みのあるグリーン・フローラルを沸き立たせます。そしてラストではゴールデン・アンバー、バニラ、シダーウッドなどが厚みのあるセンシュアル･スウィートで香りを落ち着かせ、しなやかな夜のひとときをさらにムーディーに演出してくれそうです。薄明るい間接照明などが似合いそうな、アロマ・セクシーな香りです。パッケージやボトルもカラーが最高です。

こちらはカリプソ香水の中では現在唯一のメンズ･フレグランスです。2001年に発売され、メンズながらも男女を問わず安定した支持を保っている、屈指の人気作です。ヴィヴィッドなシトラス・グリーン・ムスキーの香調をベースにしており、オーソドックスな佇まいをちょっと捻った感じで見事に作りこまれた、とてもハイクオリティなエナジャイジング系のアイテムとなっております。タンジェリン、レモン・ツリー、グレープフルーツ、ブラックカラント、タラゴンなどがシャープでクールなシトラス香をスパークさせるトップから、グリーンティー、ヴァイオレット、ヒヤシンスなどがみずみずしくルミナスフルな情感を湛えるミドルへ。ラストはムスクのパウダリーな甘さが重なり、イキイキとしたニュアンスの中に穏やかなセンシュアリティーを垣間見させてくれそうです。

こちらは通好みのフレグランス･ラインから、2004年に発売されたレディス香水です。「シェーブル」だけでは「牝ヤギ」という意味ですが、「CHEVREFEUILLE」になると、ハニーサックル、つまりスイカズラのことを指します。パカっと口を開いた個性的な形の花が特徴で、ほの甘い、それでいてイキイキとした印象の香りは、香水の香料として大変親しまれております。本作はそんなハニーサックルの香りをベースにしたシトラス・フローラル・ムスキーの香調で、オレンジやベルガモットなどの清々しい甘酸っぱさが広がった後、スウィートで柔らかいハニーサックルのフローラル香がブレンドされ、最後にアンバーやムスクなどがセンシュアルな甘さでグラマラスな彩りを添えます。

こちらは1995年に発売された、ミモザと並ぶカリプソ・フレグランスのファースト香水です。ローズ、スズランと並ぶ三大香料に数えられる「ジャスミン」の香りをベースにしたフローラル・フローラルの香調で、選び抜いたマテリアルでシンプル・ベストのブーケを表出しており、飽きの来ないハイ・エンドなフローラル系のアイテムと言えるのではないでしょうか。エジプシャン･ジャスミンやホワイト・ジャスミンの、淡々しくもエレガントなジャスミン香に、クミンやバジルといった、柔らかすぎないようにするためのアクセントが嫌味なく寄り添い、大人の情感を湛えたウーマンズ・ソフィスティケーションをスッキリと演出してくれそうです。アロマティックでリラクゼーション溢れる香りは、オールシーズンのプライヴェート、オフィスを問わずに重宝することでしょう。