名前を見て分かるとおり、ドイツ語圏にかかるベルギー生まれの女性デザイナー「DIANE VON FURSTENBERG」。正しくは「ファステンベルグ」です。1972年にニューヨークに彼女の名を冠して立ち上げられたファッション・ブランドは、NYモードでは珍しく、華やかでカラフルなデザインのウェアが脚光を浴び、特にグラフィカル・プリントのラップ・ドレスで一世を風靡しました。現在は世界50ヶ国でラインを展開しております。
こちらはドマイナーなDVFフレグランス・ラインの、1975年に発売されたファースト・レディス香水です。現在はデッドストック中につき、日本では極めて入手が困難なアイテムで、街中ではまずお目にかかることはないと思います。フローラル・フレッシュ・ノートの、ポップでチャーミングな香調をベースにしており、使い勝手がいいフェミニンな佇まいのアイテムに仕上がっております。ちなみに「タチアナ」はたぶん名前だと思いますが、誰のことかは分かりません。
ベルガモット、バジル、オレンジブロッサム、ブラックカラントなどが清々しく明るいシトラス・グリーンを香り立たせるトップから、ローズ、ジャスミン、リリー・オブ・ザ・ヴァレイ、フリージアなどのセンシティブでみずみずしい花々の香りが広がるミドルへ。ラストはムスクやサンダルウッドなどが上品なグラマラス・スウィートを立ち昇らせ、しっとりとしなやかなセンシュアリティーを浮かび上がらせてくれそうです。王道直球のエレガンス&クリーンな香りですから、シックなウェアにでもカラフルなカジュアルにでも、何にでも合わせられそうです。大人のソフィスティケーションを表すのに重宝する一品で、オフィスでもマッチすることでしょう。オールシーズンのデイタイムのデイリーユース向きです。アシメトリーな感じのボトルのデザインは、モダンで強さを感じさせ好感が持てます。
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