トップはグレープフルーツ、ピーチ、マンダリン、ベルガモットなど。これでもかという甘酸っぱい果実の香りの中で、特にグレープフルーツが印象的。ミドルはイランイラン、バイオレットリーフ、スズラン、ピンクシャクヤクなど。かなり透明感のあるフローラルです。ラストはパチョリ、サンダルウッド、ブラックペッパーなどが波立つような甘さでセクシー。

本国アメリカや海外と日本との知名度のギャップが激しい、婦人アパレルのメガ・ブランド「LIZ CLAIBORNE」は、何十というラインやサイド・プロジェクトを展開する手広いマーケティングで知られており、そのどれもこれもが成功するミラクルなブランドです。こちらのフレグランス・ラインもリズ・ラインの一つで、地味ですが一つ一つ作りこまれたアイテムを発表しております。 本作は1999年に発売されたメンズ香水。突き抜けるようなシトラス・グリーン・ウッディーの香りに、オゾニックなスイカ香をブレンドし、青々としたアクアティックな情感を全面に押し出した、オープンでナチュラルな一品に仕上がっております。レモン、グレープフルーツ、バジル、カルダモン、コリアンダー、ウォーターメロン（スイカ）などが、青空を感じさせるようなハッピーでリラクゼーション溢れる香りを浮かび上がらせるトップから、キューカンバー（キュウリ）、ヘディオン（ジャスミン様の合成香料）、グリーンリーブスなどが清々しく透明感溢れるグリーン香を広げるミドルへ。ラストはサンダルウッド、ファーン（エニシダ）、ツリーモス、ホワイトバーチ、オリバナム、スキンムスクなどがアロマティカルなウッディー・スウィートでドライダウンさせ、広がり過ぎそうな香りにグッと落ち着きを与えてくれます。オゾニック・グリーン系の中では非常に完成度の高い香りだと思います。この類の香りが好きな方には堪らない一品なのではないでしょうか。

トップはカモミール（リンゴのような香りの多年草）、オスマンサス（キンモクセイ）、セージなど。 ミドルはローズ、ジャスミン、リリーなど。ラストはバニラ、アンバー、ピーチなど。ライトで使いやすい香りは、都会のデイ・タイムの最適。