アクアアレゴリアに続く、「ＧＵＥＲＬＡＩＮ」のコンセプト・フレグランスの一作です。今シリーズのコンセプトは、名前そのまんま香りのアロマティックな要素を追求するというもの。 三作とも、それぞれまとう人の内面に異なる作用の仕方を致します。 今作は、「魅力をアップしたい」人、つまり自信を付けたい人のための香水。 ウッディ・スパイシーのマイルドな甘さが、貴女の女性的魅力をより一層引き立ててくれることでしょう。 トップでビターオレンジがスッキリ鮮やかに香り立った後は、ミドルでシナモンやシダーといったスパイスが大人の女性の甘さを創出。 ラストはトンカビーンズやサンダルウッドが、限りなく優しく甘やかなあなたの内面の美しさを表します。ＴＰＯをあまり問わず、かなり使い勝手が良い香りです。ただし秋、冬にやはり良く似合うでしょうか。

トップで香るのはクリアなフリージア。続いてミドルではライムブロッサムとカモミールのバランスの取れたマイルドな香りが広がり、ラストはバニラがその和やかな甘さで身体を包み込み、微笑ましい雰囲気を創り上げます。

オー・インペリアルはオー・デ・コロン・インペリアルのことです。ゲランの創業者ピエール・フランソワ＝パスカル・ゲラン（長い）が、当時のナポレオン三世妃ユジェニーのために創った香水。元の名前は「ブーケ・ド・ユジェニー」。なのに現在はなぜか「皇帝のコロン」。1853年、実に150年以上前に創られた香水です。ユジェニー妃はこの香水を痛くお気に召し、この後初代ゲランは「皇室御用達調香師」の称号を得、ゲラン社を大きく発展させました。 基調はシトラス・フローラル。濃厚な香りを想像してしまいそうですが、実際は全くそんなことはなく、スミレの香りをベースとして、ベルガモットやレモン、ネロリなどの柑橘が爽やかに香ります。

香水ブランドの頂点である「GUERLAIN」社から2001年に発売されたレディス・フレグランス。フローラル・ウッディの、確固とした伝統を感じさせる香調ながらも、そこはかとなくモダンを醸し出す佇まいの、ソツのない大人の女性のための一品です。 ベルガモット、レモン、セイロンティー、カルダモン、コリアンダーなどがキリリと気分を引き締めるかのようなトップから、ホワイトジャスミン、ボタン、ネロリなどがふわりと優雅にブーケを漂わせるミドルへ。ラストはビャクダン、トンカビーンズ、バニラなどが抱きしめるような甘さで貴女の身体を包み込みます。