元のオルガンザもだいぶ官能的でしたが、こちらはもっとセクシー、というか淫靡。基調はオリエンタルスパイシーウッディ。花の香料は一切使用せず、パチョリ、アンバー、ムスクなどが、湧き上がる欲望や情熱を見事に表現します。

パフューマーのソフィー・ラベの代表作として知られている、1997年に発売されたヨーロッパでのヒット作「オルガンザ」のニュー・ヴァージョンで、リミテッド品につき非常に入手が困難なアイテムです。オリジナルのハイクオリティーなオリエンタル・ノートの佇まいをライトにアレンジし直したような一品で、より親しみやすさを与えながらもしっかりとスムーシー＆メロウな趣きの香りに仕上げております。マンダリンやベルガモットなどのシトラス香が落ち着いたニュアンスで香り立つトップから、ジャスミン、イランイラン、リリー・オブ・ザ・ヴァレイ、ハニーサックル、ガーデニア、グリーン・ミュゲなどが底深いエレガンティズムとクリーンな佇まいを重ね合わせたセダクティブ・ブーケを織り成すミドルへ。ラストはバニラ、ベンゾイン、ヴェルベット・ウッディー・ノートなどがリッチでグラマラスなスウィートを奏で、アダルト・テイストのまろやかなセンシュアリティーを引き立ててくれそうです。ライト・アレンジではありますが、やはり秋冬のイブニング以降のドレッシーなウェアに最もマッチするのではないかと思います。

１９９５年発売の「キセリュズ・ルージュ」と違い、なぜか日本ではほとんど販売されていないメンズの今作。入荷極少のレア・アイテムとなっております。アーキテクチュアルで渋い色合いのボトルはピエール・ディナンのデザイン。シプレー・ウッディのアクティビティに富んだ香りが、あなたのスーツスタイルを一層引き締めてくれることでしょう。１９８６年発売。 グレープフルーツやアルテミシアがヴィヴィッドに立ち上がるトップから、チャイニーズ・サイプリオルやガイアックウッドが深みのある男らしさを湛えるミドルへ。ラストはアンバーのシンプルな甘さが優しく身体を包み込みます。

1974年発売。ジバンシーのフレグランス・ラインは今作から火が付きました。シプレー・ウッディの秀作です。トップはベルガモット、タラゴン（キク科のハーブ）、シナモンなど。ミドルはローズ、カーネーション、パチョリ、ベチバー、サンダルウッドなど。ラストは麝香、レザーなど。レザーの上品な香りが印象的。名前の通り大人の雰囲気を漂わせる、風雅な香りです。