2005年度に発売されたレディス･フレグランスです。和み系マスコット、ハリネズミのエリソン君がプチ・サンボン（愛らしい）なシリーズのニュー・ヴァージョンで、秋冬リミテッドということでエリソン君はスキーをやる気です。ピンクの耳あてが素敵ポイントとなっております。基本的にはオリジナルの系統を受け継いでおり、誰でも使えて誰からも気に入られるようなフローラル・フレッシュの香調でもって、ホワイトな情感の季節にさらなる清々しさを与えてくれそうな一品に仕上がっております。

ma belleとは「私の美しい人」。ビートルズの「ミッシェル」の出だしで有名ですね。トップはオレンジ、マンダリンなどの柑橘が清清しく香り立ちます。ミドルはトルコローズ、オレンジフラワーなどのフローラルが、プチサンボンらしい淡い色合い。ラストはガイアックウッドがほんのりとセクシーに漂います。

オートクチュールを着た女性を浮彫りした、セルジュ・マンソーのボトルが素晴らしい。この世にたった一つの見えないドレスというコンセプトです。シンプル且つスタイリッシュ。これもジャック・キャバリエの調香なのね。 ラズベリー基調で、ドライなベチバーや芳醇なマグノリアなどが絡み合い、ちょっと捻りの効いた甘さ。かっこかわいい女性を演出したい時などにいいのでは。

基調はパウダリーなフローラル・ムスキー・ノート。ホワイトフリージアが豊かな芳香を漂わせるトップから、ジャスミン、ホワイトローズ、ピオニー、スズランなどがブーケとなってたゆたうミドルへ。ラストはムスクの優しい甘さの中にアーモンドの香ばしさが加わり、単調になりそうな香りを見事に引き締めます。ＴＰＯを問わずオールシーズンで使えるのも魅力的ですね。薄く纏えばオフィスシーンでも効果を発揮しそうです。

「ＧＩＶＥＮＣＨＹ」初のメンズ・フレグランスとして余りにも有名であるのにも関わらず、なぜか日本での取り扱いが少ないのが今作です。シプレー・フレッシュの快活で男らしい、いかにも仕事デキますといった具合の大人な香りとなっており、ヨーロッパではロングセラーを続けています。１９５９年発売。 トップはヘスペリデン（オレンジオイル）、ベルガモット、ライム、レモン、プチグレイン、ラベンダーなど。ミドルはジャスミン、バジル、クラリセージ、ガルバナムなど。ラストはサンダルウッド、シダーウッド、オークモス、シベット、ムスクなど。柑橘香が実に清々しく、朝から昼にかけてのオフィスシーンで重宝しそうです。